一緒に仕事をしている、ニャックルーソピアップ。
私は、彼女の授業が好きです。
普段はちょっと厳しそうなニャックルー(女性の先生という意味)。
でも、授業中はよ〜く笑っています。
この日は、12月に入学したばかりの1年生の授業で、
「五感」について。
ニャックルーは、嬉しそうにポケットから小さなみかんを出しました。
匂いをかがせたりしながら、授業をすすめていくニャックルー。
もちろん、生徒たちも楽しそう。
この後、私も授業を。
「2時間は無理!1時間はケイコがやって!」と、授業の前日、私に…
私が伝えようと思ったことは、
「五感を使うと、理解するのが簡単。
だから、授業のとき五感を使うことって、大切!」
まず、ニャックルーが行った五感についてを復習。
そして、「今から私が日本についていろいろ教えます。よく、理解してね。」
①日本についての説明をする。
私 「じょるて〜?(理解できましたか?)」
生徒「おっじょる・・・・・。(わからない・・・。)」
私 「すだっぷ、ば〜んて?(聞き取れますか?)」
生徒「すだっぷ、ば〜ん。ぼんたえ、おっじょるて〜。
(聞き取れるけど、わからない。)」
聞き取れていたことに、少し安心・・・。
②日本の写真や映像を見せながら、もう一度同じ説明をする。
生徒「じょ〜る!(わかった!)」
③日本の説明に出てきたおもちゃの紹介
箱の中に入れて見えないようにした「けん玉」を手で触らせる。
私 「このおもちゃ、どんなもの?みんなにわかるように説明してみて!」
代表「紐があって、まるいのがあって、棒があって、、、」
みんな「・・・・・?」
全員箱に手を入れて、実際に触ってみる。
私「固い?柔らかい?熱い?冷たい?匂いはある?かいでごらん!
触った形を想像して、絵を描いてごらん!」
生徒は眉間にしわを寄せながら、真剣に触った形を描く。
そして、絵を見せ合い、笑う。
④いよいよ、けん玉登場!箱からけん玉を出す!
なんと、歓声が!!
きっと、いろいろ想像したのでしょう。うまく描けている生徒は自慢げです。
私 「こうやって遊ぶんだよ!」と実演してみせる。
生徒「あ〜ぁ。」と。
最後に、①〜④で、使った五感を確認。
聴覚、視覚、触覚、嗅覚、、、
私 「聞いただけより、見ながら聞いた方がわかりやすかった?
触っただけより、見て使った方がわかりやすかった?
何かを教えるとき、説明だけより実物があったり、
体験できるとわかりやすいね?」
生徒「ちゃーー!ばーー!」
この後、授業をおこなう上で大切だと思うことを
班ごと話し合って1〜4位まで順位をつけてもらいました。
なんと、ダントツ1位は、、、
「教科書を見る」
続いて、「教科書を読む」「ノートを書く」「先生の説明を聞く」
出た意見、どれも大切なことですが。
・・・・・。
伝えるのって、、、難しい。
でも、たったひとつだけ出ました!
32分の1の意見!しかも、第4位に。
「実験・体験をする」
それぞれの項目で使う五感を確認し、授業は終わりました。
「実験、体験をする」が、五感の多くを使うということに、
気づいてくれたかな?
この生徒たちが進級する頃に、同じ話し合いをしてみたいと思います。
「実験・体験をする」ことが大切だという意見が増えることを願って。
いつも、生徒から元気をもらっています。
大晦日のパーティーにて
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