2011/08/08

小学6年生



付属小学校は、8月からヴァコーントム(おっきなやすみ)に入りました。
日本の春休みが、なが〜くなったようなお休み期間で、
10月から新年度に入り、学年があがります。

7月のある日、6年生の先生から招待を受けて教室に行ってみると、、、
ガスコンロ、フライパン、包丁、また板、ボール、、、

「今日は、生徒たちが自分たちで料理をする、卒業パーティーだよ。」

4班に分かれて、お料理コンテスト! 採点基準「見ため・味・その他」
お昼になると、先生たちが続々とやってきて、味見、採点をしていきます。

木曜日はみどりの日、先生たちみんな緑色の服


結果発表の大盛り上がりと共に、みんなで食事会!!



やっぱりコーラが好き!

フタを空ける前にみんなで耳をくっつけて、、、
「シューー!」という音を聞いて、みんなニッコニコ!



そして、このクメール料理、美味しい!
「材料も道具も、みんな家から持ってきて、全部自分たちで作りました。」
と、やさしい担任の先生が教えてくれました。

そして、後片付けもみんなで分担してテキパキ。
みんな、普段から家事をしているんですね。

小学6年生の彼らは10月から新中学生。
みんながちゃんと中学校に行けて、
いろんなことを学べたらいいなぁと思い、願います。


そして、この調理器具にあふれた教室を見て、
「それぞれの家から道具を持ってくれば、いろんな実験ができるなぁ。」
と、理科の授業への可能性を感じたのでした。



2011/08/05

なんちゃってにほんごきょうしつ




5月のある日、卒業を2ヶ月半後に控えた2年生の生徒から頼まれました。
「日本語を勉強したいから、教えてください。」と。

小学校の先生の給料は月40ドル〜50ドル。
副業をしなければ家族を養っていけません。
そして、語学力によって得られる収入も違います。

「じゃ、私にクメール語の正しい発音を教えてね。」
交換条件のもとで、即席にほんご教室!

(昼休みの13時〜14時、理科室にて)

3人でスタートしたクラスが、一時期は8人になり、
そして最後はまた3人になりました。

7月のある日、「ごはんをたべましたか?」という会話の練習に。
「ごはんをたべましたか?」
「はい。たべました。」
「なにを、たべましたか?」
「ぶたにくチャーハンを、たべました。」

2人でペアになって会話の練習です。

「ニャックルー(先生)は、ごはんをたべましたか?」
「いいえ。たべていません。」
「ハエッタワイ!?(なんで!?)」
「ん〜、じかんが、ないからです。」
「マイチャン!!!(なんてこったい!!!)」

日本で仕事をしていた頃の私にとって
「時間がなくて・・・。」という理由はよくあること。
(カンボジアでは、比較的ちゃんと食べています。)
たいしたことではなかったのですが、、、

カンボジア人にとって、「ごはん」はすっごく大切なもの。
『食べていないなんて!!!』と生徒3人びっくりしていた様子。

というのも、新しい理科実験棟では、やるべきことがたくさん。
棚の中の整理整頓や掲示物作り、あれもこれも、、、と思っていると
お昼の時間を過ぎてしまう。そうこうしているうちに、生徒がやってくる。
という日々だったのです。(でも、なぜか仕事は進んでいません。)

翌日、いつものように理科室にいると、、、
「にゃっくる〜!!」
あれ?時間よりだいぶ早いけど?と思ったら、

『ゴ ハ ン ヲ タ ベ マ ショ ウ!』
『イッ ショ ニ!』

じ〜ん。。。(感激)
優しい生徒たち

卒業式を目前に控えた最後のにほんご教室の日、
お礼に「にくじゃか」と「おこのみやき」をごちそうしました。
(組み合わせ、悪い!?)


そして彼ら、
「にゃっくる〜、わたしたちがそつぎょうしても、
 ゴ ハ ン ヲ 、ちゃんと食べてくださいね。」
と・・・。

「はい。たべます。」


そんな彼らも、8月1日、養成校を卒業しました。

卒業式の後のロアム(ダンス)

写真左のムニーくん23歳。10月からウッドーミンチェイ州の先生になります。
「教科書を買っていって、これからも勉強をします。」
と、卒業式の日に涙目で語ってくれました。
努力を惜しまない彼なら、いい先生になってくれるでしょう。

また会える日を、心から楽しみにしています。



2011/07/26

新しい教室




私の職場に、理科実験棟が完成しました!
(日本大使館の草の根支援)
付属小学校の隣にできたため、
小学生とお話しする機会もぐんと増えました。
休み時間ごとに、窓からぴょこんと顔をだしてくれるのです。


机の移動を手伝ってくれた小学5年生の2人

お礼に、顕微鏡の使い方を伝授
そして、真剣な目・・・

右の子、掲示しようとしてあった太陽系の写真を見つけて、
太陽から近い順番に惑星を並べ始めました。
「あら?」と思った私が説明を加えると、
ノートにしっかりメモを取り、質問の嵐。
そして最後に一言、
「すきなんだ、りか!」

新しい教室での理科の授業、
楽しみで仕方がない様子でした。


2011/07/25

癒しのチェリー


家族が増えました!新しい命です!!


名前はチェリー

父はラッキー。誰にでも飛びつき噛み付く程、元気がよすぎる犬です。
                     ↓

我が家へのお客様は、ラッキーの攻撃を受けることになります。
(何人も、噛み付かれています。)
そして時々、私にも噛み付いてきます。
(小さい口なので、大丈夫。)
そんなラッキーの子供が、チェリーです。

ぬいぐるみみたいなチェリー


正直、ラッキーは好きじゃないけど(飛びついてきて噛みつくから。)
チェリーはなんとも愛くるしい。
ある日の夕方、大家さんの息子さん(中学生)
自転車のカゴにチェリーをいれてお出かけの様子。
「どこにいくの?」との問いに、
「おさんぽだよ!」と。

チェリーのこと、みんな大好きなんだなぁ。
(※大家さん家族は、ラッキーのことも大好きです。)

2011/07/24

私のちっちゃな先生たち


カンボジアは雨期に入りました。
こちらの雨期は、シトシト雨が降り続ける日本の梅雨とは違います。
昼間はカラッと晴れていて、夕方か明け方の短時間に大粒の雨が激しく降る!
そしてこの雨、本当に「バケツをひっくり返したような」激しさなのです。
このパターンが11月くらいまで続きます。

雨の後の道


夕方、ザーーっと降った雨の後、校舎でケラケラ笑い声が・・・


子供たち、びしょぬれになりながら濡れたカードで遊んでいます。
柱の高い場所に貼れた人が勝ち!という勝負のようです。


カッコイイうつり方を知っている・・・?


アンコールワットから約3キロの場所にある私の配属先。
子供たちは、「What is your name?」
と臆することなく英語で声を掛けてきます。
クメール語で返事をすると、
「え!ニャックルー(先生)クメール語話せるの!?」と喜んでくれます。

ひょうきんな子供たち

でも、子供のクメール語ってすごく難しいんです。
教科書とは違う「しゃべり言葉」で、しかも早口!
そして、私の発音が少しでも間違っていると、
『???』と素直な反応を示してくれます。

養成校の先生や生徒たちが、私のつたないクメール語を
「うん、うん」と考えながら聞き取っていてくれたことを痛感しました。

その点、子供は素直です。
「何を言っているのか、わからない。」とはっきり私に言います。

少しショックだけど、私も臆することなく話しかけます。
「間違えたら、はずかしい。」と黙っていたら、
いつまでも進歩しませんから。



【授業のはじめに言う台詞】

「カンボジアに住んで1年が経ちました。
 でも、私はクメール語がまだ上手ではありません。
 発音も、チュバッ(はっきりする)ではありません。
 だから、もし私が間違えたら、教えてくださいね。
 言っている意味がわからなかったら、質問してくださいね。
 そして、ムオイムオイ(ゆっくり)話してくださいね。

 私はみんなの、理科の先生です。
 そして、みんなは私の、クメール語の先生です。

 いいですか?みなさん。
 私のルックルー、ニャックルー!

 さぁ、授業を始めましょう!」


2011/07/11

うそじゃないよ!水でトマトを・・・


終業時間が近づいてきた夕方、数学のフィラー先生と何気ない会話。
「雨だね。」
「うん、雨だね。」
「日本は雨、たくさんふるの?」
「うん、6月はとくにね。」
「ニャックルーは、日本でも理科を教えていたの?」
「ううん、日本では農業を教えていたよ。」
「ふ〜ん。何か育てたりするの?」
「うん。トマトとか。」
「ふ〜ん。カンボジアにもあるね。」
「うん。あるね。」
いつもと同じ、何気ない会話。
(何回も同じ様な会話をしているような。。。)

何となく、もう一言付け加えてみました。
「あ、でもね、土を使わないでトマトを育てていたんだよ。」と。
フィラー先生、振り向きながらフフフと笑い、
「いやいや、土を使わない?そんなこと、できるわけないよ!」と。
「本当だよ〜。」
「うそうそ!信じない!」

ぼんやり雨を眺めていた時間が一変して、
「うそじゃないよ!水でトマトを育てる仕組み」の勉強会に!

黒板に図を書きながら必死に説明


おおお!と納得したフィラ先生、近くにいた先生に説明をしだす!


さらに話が広がり、そんなことができるのか!?と会話が弾む・・・


そして、、、

さらに知りたいとう要望により土曜日に勉強会(理科室にて)


種をまいてみましょう!(7月9日)


教頭先生も様子を見にきてくれました!


芽が出ました〜!(7月11日)


何気ない一言から始まった勉強会。
農業において必要な知識の中には、理科の要素がたっぷり。
この二つが繋がれば・・・と、
考え試行錯誤するのはとても楽しい時間。

来週も教えてね!と、先生方は日本の農業に興味津々!
仕事をしている人の7割以上が農業従事者という農業大国カンボジア。
私にとっては、カンボジアの農業が気になるところ。


教科の枠を超えて、いろんな話をしていきたいなぁと思います。




山の上にあった畑(クーレン山)

牛で畑を耕すカンボジア



2011/07/01

日本食?


いつも声を掛けてくれる、クマエなチャーハン屋さんにて、
日本食(?)をリクエストしてみました!

お昼休みや仕事帰りにふら〜っと寄って、
カフェーを飲みながらぼ〜っとできる、心休まるお店です。


「タマネギはこのくらいの大きさ?OK?」


オムライス第一号!!

確かに、オムライス!
次のリクエストは何がいいか、考え中です。




そして、先月かろうじて撮影できた皆既月食

欠けてきた〜!


うっすら浮かび上がった赤い月

そして、「見たい!」と言っていたソピー先生への電話は・・・
なんと、私の間違い電話で届かぬ想いとなりました。
(夜中の3時に、ソピアップ先生へ電話していたようです。ごめんなさい。)

12月は見られるかな〜?